家の屋根の上にしょうきを飾ろう

屋根の上にある飾り物といえば金のしゃちほこが有名です。

鬼瓦同様、建物が火事の際には水を噴き出して火を消すという、守り神として取り付けられています。

しょうきは破帽子をかぶり、角帯を付けて革靴を履いた出立の、ひげ面の男で何かににらみを効かせた顔をしています。

伝承によると玄宗皇帝が病の際に夢に現れ鬼を退治した(食べた)者で名を鍾馗と言ったとされ、鬼よりさらに強い、邪悪なものや疫病などの厄災を祓う魔除けとされています。

現在では屋根瓦に設置するほか、家の鬼門に備えたりお隣さんとの関係で方位の良くない場所に設置されたりしています。

ただ設置すれば良いというものでもなく、お向かいに鬼瓦がある場合には鍾馗を正面から向かい合うように据え、お向かいに鍾馗がある場合には互いに睨み合わない様に目線を外して据えたり少し工夫がされています。

どちらにしても角を立てずに円滑な人間関係を保つ計らいの意味合いも持つものとされています。

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